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大人の矯正治療は何歳までできますか?また、治療期間は?
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歯が動くためには歯の回りの骨(歯槽骨)が必要になります。歯槽骨さえしっかりあれば、70歳、80歳になっても矯正治療は問題なくできます。歯槽骨が溶かされる病気を歯周病(昔は歯槽膿漏といいました)といいますが、日本人は30代になると80%以上が歯周病といわれています。歯周病の原因は歯の周りに残る磨き残し(実はほとんどがばい菌)で、歯並びががたがたな場合はどうしても磨けない部分があり、歯槽骨の喪失がゆっく
りと起こります。したがって、歯が動ける骨がしっかりしているうちに矯正治療で歯並びを きれいにして、歯磨きをし易くし、歯周病を予防することが一番お勧めです。また、治療期間に関しては歯並びの状態と治療のやり方(成長を利用した治療が必要かどうか、抜歯を必要とするかどうかなど)によってことなり個人差
があります。大人の場合で歯を抜いて動かす場合、平均的には歯を動かす期間が 2〜3年程度(1〜2ヶ月に1回の来院間隔)。それに加えて動かす装置をはずし、きれいに歯がならんだ状態で骨が固まるのを待つ保定期間が約2年(3〜6ヶ月に1回の来院間隔)程度ですが、保定になれば通常は観察とお口のクリーニングが主になります。歯を抜かないで治療できればもう少し(0.5〜1年程度)短くなりますが、これはあくまでも平均的な数字で、実際の状態と歯の動き具合により個人差があります。
実際にお口の中を見せていただくと患者さんごとの詳しいお話ができます。当院では矯正相談料は無料ですので、お気軽にご利用ください。 |
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矯正治療にかかる費用はいくらぐらいですか?
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矯正治療は一部を除きの健康保険の利かない自費治療です(口蓋裂などの先天疾患の矯正治療と指定施設での顎の骨きり手術を併用した矯正治療は健康保険の適応です)。そのため、各医院ごとに治療費が異なります。当院では、治療費のコーナーに示したような料金体系になっておりますが、総治療費には個人差があります。成長期の患者さんの場合、治療費は主に治療期間によって変化します。成人の患者さんは使用する装置(表側からを選ばれるか、裏側からか)
および治療期間により個人差が出てきます。また部分矯正(M.T.M.)の場合の金額は動かす部分および歯の本数で変わってきます。
矯正相談を受けていただけると実際のお口の中の状態を拝見させていただいて、治療方法、期間や費用をご説明することができます。また当院では矯正装置料については分割での支払いが可能です。矯正相談料は無料ですので、お気軽にご利用ください。 |
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矯正治療中の歯磨きはどのようにすればよいのですか?
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矯正治療により口の中に装置が装着されると歯磨きがしにくくなります。そのため、歯ブラシがうまくできないと虫歯や歯周病の問題が起こります。また、装置の周辺に食べ物がひっかかったりするため、毎食後の上手なブラッシングが必要不可欠になります。しかし、一口に上手なブラッシングといっても磨き残しのないブラッシングと言うのは実は結構難しいことなんです。
当院ではまず矯正治療を始める前に十分な歯磨き指導を行い、患者さんに磨き残しのない上手な歯ブラシの仕方を覚えて頂いております。基本のブラッシングが十分に実践できていれば、矯正装置が入った状態でのブラッシングもその応用になります。その上でお口の中に矯正装置を装着し、装置ごとにさらに歯磨きの仕方を指導させていただいております。装置ごとに磨きにくい場所が異なることと、装置を壊さない歯ブラシの仕方を覚えていただくためです。また、装置装着後も毎回来院時にチェックを行い必要な場合は指導を行います。そして毎回来院時に歯科衛生士が歯のクリーニングを行い矯正治療中に虫歯や歯周炎の問題が起こらないように細心の注意を払っております。 |
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妊娠中でも矯正治療は続けられますか?
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既に矯正治療がある程度進んでいる場合、治療は問題なく続けられます。矯正の装置自体が妊娠に対して影響をすることは全くありません。ただ、ホルモンバランスの変化により妊婦さんは歯肉炎を起こしやすくなります。歯肉炎の原因は歯垢ですから、ブラッシングさえ上手くできていれば例え妊娠中でも歯肉炎は起きません。
これから精密検査に入ると言う場合は、精密検査ではレントゲン写真を撮影しますし、抜歯が必要な場合は鎮痛剤などの服用の可能性もあります。胎児への影響の可能性を考慮して矯正治療の開始を遅らせたほうが良いと考えます。 |
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矯正治療中に痛みはありますか?
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個人差はありますが、装置を最初に入れた直後と調整を行った後2〜3日程度、歯の痛みが現れる場合があります。これは歯が動き始めるときの正常な反応ですので異常ではありません。7日以内には気にならなくなるのが普通です。この痛みに対して、当院では矯正治療開始時に鎮痛剤をお渡ししております。 |
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金属アレルギーがあるのですが、矯正治療はできますか?
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金属アレルギーへの対応をしっかり行えば矯正治療は可能です。金属アレルギーがある患者さんには、当院では提携する口腔外科を受診していただいて具体的なアレルギーの原因となる金属を特定していただいております。現在矯正治療によく用いられている金具の金属はステンレススチールで、ワイヤーには同じくステンレススチールやニッケルチタンが用いられております。しかし特定の金属にアレルギー反応をお持ちの患者さんには微量でも原因の金属を含む材料は使えないことになります。使用した場合、アレルギー反応(皮膚や口腔内の粘膜の症状等)が出る場合があります。
そのため当院では矯正治療の前に提携病院でアレルギーの原因金属を特定し、それを含まない、または溶出しないセラミック製やチタン製の金具、チタンモリブデン製やコーティングワイヤー等を用いて金属アレルギーの患者さんの矯正治療にも対応しております。
ピアス等で皮膚がただれたことがある方は、金属アレルギーの可能性がありますので、矯正を始められる前にチェックが必要です。矯正相談を受けられる際にご相談ください。 |
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矯正治療は健康保険が効くのですか?
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通常、歯列矯正治療は健康保険の効かない自費治療になります。しかし唇顎口蓋裂などの先天疾患の患者さんの矯正治療は保険適用になります。その場合、当院は育成・更生医療指定機関ですので、患者さんの家庭の収入に応じて健康保険の自己負担分についても公費補助を受けることができます。矯正相談を受けられる際にご相談ください。 |
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矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について |